Illustrator日英対訳表をCC2019対応版に更新しました。

Illustratorでリアルな目・瞳を描くチュートリアル(前編)

今回はIllustratorでリアルな瞳を描くチュートリアルです!

とても長いチュートリアルです。前編・後編合わせて画像が150枚近くあります。作業時間も結構かかる(1~2時間?)と思うので、暇な時にだらだら眺めて使えそうなところだけ使う、てな感じで役に立ててもらえれば幸いです!

※わりとグループ化のステップをすっ飛ばしていますが、グループ化は大切です。適宜グループ化を行うようにして下さい。

20131026194605_min
完成予定図 使用ソフト:Illustrator5.1

後編はコチラ→Illustratorでリアルな目・瞳を描くチュートリアル(後編)

では早速いってみましょうッ!!

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Step1 白目を描く

楕円ツールで基礎となる円を描きます。この円が白目部分になりますよ。

 

20131019150539_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W: 600px 高さ/H: 600px

グラデーションツール/Gradient
色左から
R:255 G:250 B:255
R:204 G:196 B:204

 

Step2 黒目を描く

一回り小さな円を描いて、黒目を作っていきましょう。

20131019152853_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W:300px 高さ/H:300px
R:0 G:0 B:0

 

コピペして合計2つ(円A、円B)にしておきます。
円Aに光彩(外側)をかけます。

 

20131019153137_min
光彩(外側)/Outer Glow
描画モード/blending modes:通常/Normal
ぼかし/Blur:15px

 

円Bにグラデーションで色を付けます。
20131019155213_min
グラデーションツール/Gradient
色左から
R:184 G:110 B: 41
R:148 G:199 B:212
R: 28 G: 10 B: 36

 

20131019155458_min
並べるとこんな感じ。

今考えると、別に一つの円で良かった気もしますが、スルーして下さい。続いて、瞳孔を描きます。

 

20131019155749_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W:95px 高さ/H:95px
R:0 G:0 B:0

 

20131019160450_min
おい!鬼太郎!すべて表示させると、こんな感じ。
続いて虹彩を描いていきます。黒目のシワシワですね。

 

直線ツールを選択した状態で、瞳孔の中心をクリック、線の下端が瞳孔の中心に来るようにして下さい。
20131019164119_min
直線ツール/Line Segment
長さ/L:145px
角度/A:90°
線/Stroke:なし
塗り/Fill:R:0 G:0 B:0
※線なし、塗り黒です。注意して下さい!

 

で、これを回転コピーで増やしていきます。
回転の中心を線の下端にします。
(よくわからない方はコチラのチュートリアルをどうぞ)
20131019164958_min
回転ツール/Rotate
角度/A:2°
中心:下端
コピー/Copy

 

20131019165110_min
Ctrl+Dを繰り返して綺麗に一周させましょう。こういうショートカットキーも覚えていきたいものです。

 

20131019165128_min
Ctrl+Gでグループ化。

 

さぁ、いよいよシワシワさせていきましょう!ラフを使えばあっという間に出来上がります!
20131019165436_min
効果>パスの変形>ラフ
Effect > Distort & Transform >Roughen
サイズ/S:2%
詳細/D:7inch
ポイント:丸く/M

図のようにならない時は、線と塗りの設定が【線:なし 塗り:黒】になっているかどうかを確認して下さい。

 

20131019165519_min
透明/transparency
オーバーレイ/Overlay
不透明度/Opacity:78%

 

続いて、虹彩に深みを出すためちょっと効果をつけます。
20131019170150_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W:150px 高さ/H:150px

グラデーションツール/Gradient
R:155 G:155 B:155
R:126 G:126 B:126
R:75 G:75 B:75

 

このままだと輪郭がくっきりして目についてしまうので、ラフをかけて自然に見えるようにします。

20131019170429_min
効果>パスの変形>ラフ
Effect > Distort & Transform >Roughen
サイズ/S:10%
詳細/D:26inch
ポイント:ギザギザ/N

 

オーバーレイ効果をつけて……
20131019170557_min
透明/transparency
オーバーレイ/Overlay

これで、目玉の基礎は完成です!

 

Step3 目の周りを描く

目の周りの皮膚の部分を描いていきます。目の周りもリアルにやっていくとキリがないので、今回はあっさりめにしています。
まずは楕円形ツールで基本の形を作成。

 

20131019172708_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W:610px 高さ/H:265px

 

両端をアンカーポイントの切り替えツールでクリックして、目の形にします。

 

20131019172936_min
アンカーポイントの切り換えツール/Convert Anchor Point

 

左側のコーナーポイントを切り換えツールドラッグしてちょっとだけカーブを付けます。

20131019173217_min
アンカーポイントの切り換えツール/Convert Anchor Point

 

右端のコーナーポイントを選択、移動ツールで図のように移動させましょう。

 

20131019173840_min
移動/Moving
水平方向/H:4px
垂直方向/V:40px

 

今、移動したポイントの左、図のあたりにアンカーポイントを追加。

 

20131019174515_min
アンカーポイントの追加ツール/Add Anchor Point

 

追加したアンカーポイントを移動。

 

20131019175035_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:-15px

 

へんな数字になってしまっていてごめんなさい。

 

 

で、切り換えツールで図のように整えます。

20131019175236_min
アンカーポイントの切り換えツール/Convert Anchor Point

 

この形はこの後もいろいろ使うので、コピーを繰り返して合計3つ作っておきましょう。

20131019180049_min
コピー/Copy

 

輪郭A、B、Cとしておきます。
今度は皮膚を作っていきます。まずは長方形ツールで、皮膚の部分を作成。
20131019203251_min
長方形ツール/Rectangle
幅/W:830px 高さ/H:830px
R:241 G:214 B:207

 

輪郭Aと、長方形の中心を揃えて……

20131019203656_min

効果>パスファインダー>前面オブジェクトで型抜き
Effect > Pathfinder > Subtract

 

できあがったら、コピー。チラッ。

20131019204211_min
コピー/Copy

 

皮膚っぽく見えるようにテクスチャをつけていきます。新しくコピーした方のオブジェクトの色を変更。

20131019204627_min
R:243 G:202 B:190

 

20131019204755_min
効果>アーティスティック>スポンジ
Effect > Artistic > Sponge
ブラシサイズ/b:2
鮮明度/D:12
滑らかさ/S:5

 

20131019204833_min
透明/transparency
焼き込みカラー/Color Burn

で、皮膚っぽっくなりました。

が、このままだとPhotoshop効果がかかったオブジェクトがギザギザしてしまう(拡大するとわかると思います)ので、マスクをかけます。

再び、元のオブジェクトをコピー。

20131019204834_min
コピー/Copy

コピーしたオブジェクトでクリッピングマスク。右クリックのメニューではクリッピングマスクが出てこないと思うので、図のように上メニューからクリッピングマスクを作成して下さい。

 

20131019204835_min
クリッピングマスク/Clipping masks

これで、拡大しても安心☆

 

Step4 まぶたの内側を描く

まぶたの内側の肉々しい部分を描いていきます。
輪郭Bの左のアンカーポイントを選択、移動。

20131019210418_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:26px

 

また変な数字で申し訳ないです……。

 

続いて同じように下のアンカーポイントも移動。

20131019210957_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:14px

 

図の位置のポイントを選択、これも移動。

20131019211501_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:-7px

 

あとは、アンカーポイントの切り換えツールで調整してこんな感じにします。

20131019211816_min
アンカーポイントの切り換えツール/Convert Anchor Point

 

まぶたの内側の輪郭が出来あがりました。
楕円形ツールで、肉の色をつけていきましょう。

 

20131019212607_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W:700px 高さ/H:450px
R:201 G:75 B:69

 

はい、こちらも同様に中心を合わせて、型抜き。

20131019212725_min
効果>パスファインダー>前面オブジェクトで型抜き
Effect > Pathfinder > Subtract

 

20131019212735_min
型抜かれたのがこちら。

 

20131019213844_min
重ねてみたのがこちら。

 

Step5 瞳に落ちる影を描く

瞳に落ちる影を描きます。「濃い」影と「薄い影」の2種類、まずは濃い影から。

 

輪郭Cを奥からごそごそと取り出して、移動させます。

20131019215911_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:18px

 

右のアンカーポイントを選択、移動。

20131019220804_min
移動/Moving
水平方向/H:10px
垂直方向/V:0px

 

上のアンカーポイントを選択、移動。

20131019221210_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:15px

 

影部分を楕円形ツールで作成。

20131019221455_min
楕円形ツール/Ellipse
幅/W:700px 高さ/H:450px
R:160 G:138 B:149

 

で、型抜き。キツネ、ネコ、コブタ……。

20131019221551_min
効果>パスファインダー>前面オブジェクトで型抜き
Effect > Pathfinder > Subtract

 

このままだとちょっとくっきりすぎるので、ぼかしを入れます。

20131019221731_min
光彩(外側)/Outer Glow
描画モード/M:通常/Normal
ぼかし/B:10px
R:45 G:45 B:45

 

オブジェクトに乗算効果をかけます。

20131019222124_min
透明/transparency
乗算/Multiply
20131019222153_min
重ねるとこんな感じ。ちょっとそれっぽく見えてきましたか?

 

続いて、薄い影です。先ほど作ったオブジェクトをおすぎ、いや、ピー……あ、すみません、コピーで。

20131019222333_min
コピー/Copy

 

矢印のアンカーポイントを選択、移動。

20131019222631_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:70px

 

ちょっと色が濃いので淡くします。

20131019222843_min
R:242 G:242 B:242

 

このままだと、アピアランスが残ってしまっているので、削除。

20131019223152_min
光彩(外側)/Outer Glow → 削除/Delete

 

20131019223227_min
全部重ねてみました。時々こうやって全体を確認すると、ちょっとモチベーション上がるんですよね。

 

Step6 瞳に写る光を描く(線)

光があれば影がある!というわけで、次は光!瞳の上下に写る光の線を描きます。まずは上の光から。

さっき出てきた濃い影をコピー。

20131019225139_min
コピー/Copy

 

はさみツールを使って、ピンクの矢印部分をカット。

20131019225234_min
はさみツール/Scissors

 

余分なパスを削除して、残ったパスに色々効果をつけていきましょう。
20131019225537_min
透明/transparency
オーバーレイ/Overlay

線幅/weight:2pt
丸型線端/Round Cap

破線/dashed lines
12 6 5 10 10 6

 

続いて、下の線。やり方は上と同じ。

まぶたの内側の肉をコピー。っていうとなんかおどろおどろしいですね。

20131019225755_min
コピー/Copy

 

ピンクの矢印の間をはさみでちょっきん。

20131019225947_min
はさみツール/Scissors

 

余分なパスをコピーして、ほんの少し上へ移動。

20131019230443_min
移動/Moving
水平方向/H:0px
垂直方向/V:-2px

 

移動が済んだら、同じように効果をかけます。

20131019230606_min
透明/transparency
オーバーレイ/Overlay

線幅/weight:2pt
丸型線端/Round Cap

破線/dashed lines
12 6 5 10 10 6

光が入るとやっぱりちょっと違いますよね。

 

Step7 白目に影をつける

さぁ、前編最後のStepです!ガンバッテ誰よりも!ガンバッテ輝いて!

白目を2回コピー。白目A、B。

20131019232141_min
コピー/Copy

 

20131019232143_min
白目A
グラデーションツール/Gradient
R:236 G:230 B:236
R:96 G:96 B:96

 

20131019232933_min
白目B
グラデーションツール/Gradient
縦横比/Aspect Ratio:30%
R:250 G:250 B:250
R:185 G:175 B:185

 

20131019232935_min
白目B
透明/transparency
比較(暗)/Darken

 

はい、ここまでで基本の部分は終了です。長いことお疲れ様でした。

20131019233035_min

後編は主に目尻・目頭や、立体感を出すための光の表現がメインになります。やることは地味ですが、ワンステップごとにそれっぽくなっていくので、ぜひお試し下さい。

何はともあれ、お疲れ様でした!

後編のチュートリアルはコチラ→Illustratorでリアルな目・瞳を描くチュートリアル(後編)