今回は、簡単にランダムストライプの円を描くチュートリアルです。アピアランスを使っているので、バリエーション作りも超簡単。ぜひお試しください。
完成予定図
使用ソフト Illustrator 18.1.1(2014.1）
CS6以降のバージョンで使用可能です。
Step 0
・以下のパネルを表示させておいてください。
アピアランスパネル、グラデーションパネル
・チュートリアルで使用しているIllustratorはCC2014、ツールの名称などはCC2014にあわせています。
・カラーモードはRGB、基本単位はpxを使用しています。
・拡大・縮小する際は［線幅と効果を拡大・縮小］にチェックを忘れずに。
Step 1 円を描く
楕円ツールで円を描きます。
楕円形ツール/Ellipse
幅/Width：100px
高さ/Height：100px
線幅/Weight：50pt
ドーナツはポンデリングが好きです。
Step 2 グラデーションをかける
先ほど描いたドーナツに、グラデーションをかけていきます。
今回はプリセットの中にある「グリーン、イエロー」という元も子もない名前のグラデーションを使いますが、お好きなグラデーションを使ってください。
スウォッチライブラリ＞グラデーション＞カラーコンビネーション＞グリーン、イエロー
Swatch Libraries Menu > Gradients > Color Combinations > Green,Yellow
グラデーションパネルで線グラデーションの設定を変更します。
種類/Type：線形/Linear
パスに沿ってグラデーションを適用
Apply Gradient along stroke
ワーキレーネ〜
Step 3 破線にする
さささ、続いてドーナツを切っていきます。
アピアランスパネルの“線：”をクリック（普通の線パネルでもOK）、実線を破線にしていきましょう。
破線/Dashed Line
線分/dash：13pt 間隔/gap：7pt
線分/dash：3pt 間隔/gap：11pt
線分/dash：5pt 間隔/gap：2pt
なんかカッコイイので、すべて素数にしていますが、お好きな数値で構いません。
Step 4 変形効果をかける
最後に変形効果をかけ、ランダムなストライプにしていきましょう。
アピアランスパネルの左下、[Fx]をクリックし、下記のように変形効果をかけます。
新規効果を追加＞パスの変形＞変形
Add Effect > Distort & Transform > Transform
角度とコピーの2箇所を変更。
角度/Angle：83°
コピー/Copies：4
4だけ素数じゃないのかよ！
できあがりました！
応用・補足
簡単にバリエーションが作れる！
アピアランスで作っているので、バリエーション作りも簡単！
グラデーションの色を変えたり、破線の設定を変えたり、回転の設定を変えたり……いろいろいじって遊んでみて下さいね！
回転の数値を調整して、わざと隙間を空けたままでも可愛い仕上がりに。
回転時、同時に縮小をかけてあげても面白いです。
円以外は作れません。
回転を使っているので、基本、円しか作れません。
他の図形を作りたい時はクリッピングパスなどしてみてください。
直線は移動反転などを使えば作れないこともないですが、あまり実用的ではありません。
直線がつくりたいよーという方は、鈴木メモさんのこちらの記事を参考にしてください。便利です。超便利です。
カラーを編集を使って複数の色をランダムに塗る
http://suzukimemo.com/post-113/
アピアランスを分割する時は注意！
今回の小ネタは線グラデーションを使っているので、アピアランスを分割するとこんな感じ。
グラデーションメッシュがかかってしまうので、分割必須な作品には向きません。
よくみると美しくない！
触って楽しいこの小技、縁の端にぐぐぐ〜っとよってみると（3600倍）、こんなふうにフチが綺麗にいきません。内側外側両方です。
同じ線を回転してるだけなのに！！ヒドイ！！気になる方はマスクで抜いてください。
円のサイズと線幅を揃えると、このような円を作ることが出来ます。
が、ぐぐぐ〜っとよってみると（3200倍）、この様に中心が美しくないことがわかります。残念！！
というわけで、その辺に注意して遊んでみてくださいね！
以上、簡単にランダムストライプの円を作るチュートリアルでした！
おつかれさまでした！
